日中対照言語学会会報(NO.11)

2010年6月25日発行
会報担当:佐藤富士雄 高橋弥守彦
 

目次

  1. 日中対照言語学会会則
  2. 日中対照言語学会 2010年度定期総会 議事録
  3. 第23回大会報告 2010年5月23日(日)
  4. 日中対照言語学会6月例会報告
  5. 年会費納入・入会申込

1.日中対照言語学会会則

日 中 対 照 言 語 学 会 会 則           

第1条  会の名称
   本学会は日本語名称を「日中対照言語学会」、中国語名称を「日中对比语言学会」、英語名称を「The Association
   of Japanese Chinese Contrastive Linguistics」と定める。
第2条 事務局
   本学会の事務局を事務局長の本務校内に置く
第3条 会の目的
   本学会は、日本語・中国語とその教育に関する研究を行い、会員相互の親睦をはかり、以て両国の言語研究と教育、
   ならびに両国の文化交流と相互理解に寄与することを目的とする。
第4条 事業
   本学会は前条の目的を達成するために、下記の事業を行う。
   (1) 月例会の開催
   (2) 春・冬各1回の大会の開催
   (3) 学会誌の発行
      (4) 会報の発行
   (5) その他、本学会の目的を達成するために必要な事業
第5条 総会
   1.本学会は年1回、春の大会の当日、同一会場において定期総会を開催する。
   2.総会は理事会の議を経て理事長が招集し、必要な事項に対する会員の意見を求め、その承認を得るものとする。
   3.会員の3分の1以上から付議すべき事項を示して臨時総会開催の請求があった場合、理事長はこれを招集し審議
     に付さなければならない。
第6条 会員
   本学会の会員は、日本語と中国語の対照研究、あるいはそのいずれか一方の言語の研究または教育に従事する研究者、
   教員、大学院生、並びにそれらに関心を持つ者とする。
第7条 会員の権利および義務
   1.本学会の会員は次に掲げる諸権利を有するものとする。
   (1) 本学会が主催する月例会ならびに年2回の大会に参加し、質疑応答に参加する権利
   (2) 所定の手続きを経た上、本学会の月例会ならびに大会において研究発表を行う権利
   (3) 本学会が毎年発行する会誌に研究論文を投稿する権利
   (4) 定期総会並びに臨時総会に参加し、議題に関する意見を述べ、評決に参加する権利
   (5) 会則に定める手続きにより役員に選出された後、本会の運営に参加する権利
   2.本学会の会員は次に掲げる義務を負うものとする。
   (1) 毎年所定の年会費を納める義務
   連続して3年間年会費の納入を怠った場合は、自動的に会員の資格を失うものとする。
   (2) 本学会との連絡に使用している住所、勤務先、電話番号、メールアドレス等に変更があった場合、本会事務局に
     通知する義務
第8条 名誉会員
   1.本学会に名誉会員の制度を設ける。
   2.名誉会員は、満70歳以上で継続して5年以上本会の会員であった者の中から、会員の推薦または本人の申告に
     基づき常務理事会で審査の上、総会の承認を得て決定する。
   3.名誉会員は、第6条に定めた会員の権利のうち、第1項(4)の役員となる権利を有しない。
   4.名誉会員は、第6条に定めた会員の義務のうち、第2項(1)の年会費を納める義務を免除される。
第9条 理事会
   1.本学会に理事会を置く。
   2.理事会は理事長がこれを招集し、議長となり、第3条に定めた事業の遂行に必要な事項を審議する。
第10条 役員
   1.本学会に下記の役員を置く。
   (1)  理事長1名
      (2)  副理事長2名
      (3)  事務局長1名
      (4)  常務理事若干名
      (5)  理事若干名
   (6)  会計1名
   (7)  監査2名
第11条 役員の職務
   1.理事長は本学会を代表し、会務を総括する。
   2.副理事長と常務理事は理事長を補佐する。
   3.事務局長は事務局を代表し、理事長の指揮の下で、会員に対する奉仕、外部との連絡等の実務に当たる。
   4.理事は会務の遂行に当たる。
   5.会計は経理を担当する。
   6.会計監査は経理を監査する。
第12条 役員の選出
   1.理事会の理事は、本学会の会員の中から選挙またはそれに準じる手続きにより選出する。
   2.理事長および副理事長は、理事による選挙またはこれに準じる手続きにより選出する。
   3.常務理事は理事の中から理事長の指名により定める。
第13条 役員の任期
   1.理事長の任期は2年間とし、再任は1回までとする。
   2.理事の任期は特に定めないが、会員としての資格を失った場合は解任されるものとする。
第14条 経費および年会費
   1.本学会の経費は会費、寄付金および事業による収入を以て当てる。
   2.年会費の金額は内規により定める。
第15条 会計年度
   本学会の会計年度は毎年4月1日に始まり、翌年3月末日をもって終わる。
第16条 会則の改定
   本会則は、定期総会での審議と承認を経て改訂することができる。
附則 1.本会則は2002年6月2日より施行する。
   2.2005年6月5日改訂
     3.2010年6月16日改訂                                       

2. 日中対照言語学会 2010年度定期総会 議事録 (2010年5月23日 高千穂大学)

議題1.2009年度活動報告

(1) 月例会について(例会担当の高橋弥守彦副理事長が報告)
(2) 第21回大会(春期大会)、第22回大会(冬期大会)について(大会担当の佐藤富士雄理事長が報告)
いずれも承認

議題2.会計報告(会計担当の安本真弓会員が説明)

(1) 2009年度決算報告 審議の後承認
(2) 2010年度予算案  審議の後承認

議題3.会則改定について

 佐藤富士雄理事長が常務理事会で承認された改定案の内容を説明した後、審議に入る。

提出された主な意見: 

 (1) 第1条 会の名称について:

  英語名称の「The Association of Japanese Chinese Conparative Linguistics」は「The Association of Japanese Chinese Contrastive Linguistics」とすべきである。(劉勲寧常務理事から事前に指摘)→指摘にしたがって変更する。

 (2) 第6条 会員の権利および義務について:

  各文の末尾の「権利」、「義務」を削除した方がよい。→表現を改める。
  第1項(4)の「指名」は「選出」にした方がよい。→「選出」に改める。
  第2項(1)(2)の「学会費」「会費」は「年会費」に統一すべきである。→「年会費」に統一する。

 (3) 第7条 名誉会員について:

  第2項の「8年以上」は、本会の歴史が浅いので「5年以上」にした方がよい。
  「本人の申告に基づき」の前に「会員の推薦または」を加えた方がよい。→「会員の推薦または」を加える。
  第3項と第4項は削除した方がよい。→このままでよいのではないか。
  大会参加費も免除すべきではないか。→今回は触れない方向で。

 これまで顧問であった方々については、どのように処遇するのがよいか?→会則の変更と同時に新会則に定める「名誉会員」になって引き続き会に貢献していただくのがよいのではないか。

 佐藤理事長から、審議の結果を基に会則改定案を修正し、常務理事会に諮って決定し、発効させることにしたいとの表明があり、異議なく承認される。 

議題4.その他

○ 本年12月開催予定の冬期大会は、目下張黎副理事長が会場を手配中で、26日(日)に大阪駅周辺の大阪産業大学サテライト・キャンパスまたは同志社大学サテライト・キャンパスで開催の見込み。(佐藤理事長)

○ 来年春の大会は大東文化大学で開催の方向。(高橋副理事長)

○ 会則と役員名簿を会誌に載せてほしい。→取りあえず会報とホームページに急いで載せるようにしたい。(佐藤理事長)

○ 勤務先の大学に学会費の支払いを請求する際に、年会費の請求書と振替用紙が必要なので、請求手続きを急いで進めてほしい。→急いで進めたい。(佐藤理事長)

以上 文章責任 佐藤富士雄
 

3.第23回大会報告 2010年5月23日(日)

 第23回大会は、文化の薫り高い高千穂大学を会場に開催された。当日は、遠く関西からの参加者もあったが、関東地区在住の会員、非会員を中心に40余名の参加者があった。講演、発表ともに内容の充実したものであり、フロアとの質疑応答も活発に行われ、内容の濃い大会となった。プログラムは以下のとおりである。

 9:30          受付開始
 9:50-10:00 開会の辞 開催校代表
10:00-11:00 特別講演1.『ヴォイスの中核とその周辺-新しい言語研究のために-』
        田中寛(大東文化大学)             司会:山口直人(大東文化大学)
11:00-12:00  特別講演2.『日中対照研究「ヴォイス」―受身を中心として―』
        中島悦子(国士舘大学(元))     司会:高橋弥守彦(大東文化大学)
12:00-13:00 昼休み(60分 昼食)
13:00-13:40  研究発表1.『日本語の受け身文と中国語の受け身文』
              李所成 (北京外国语大学·大東文化大学研究員)
13:40-14:20  研究発表2.『中国語の受け身文“被字句”と対応する日本語について』 
              高橋弥守彦(大東文化大学)        以上司会:佐藤富士雄(中央大学)
14:20-14:40  休憩(20分)
14:40-15:20 研究発表3.『中国語の“被留学”について  』
              王学群(東洋大学)
15:20-16:00 研究発表4.『也谈“把字句”』
                  续三义(東洋大学)             以上司会:加藤晴子(東京外国語大学)
16:00-16:05 研究会閉会の辞と総会の案内
16:05-17:05 総会
17:05-17:10  閉会の辞 理事長

4.日中対照言語学会6月例会報告

 日中対照言語学会の月例会は、大連外国語学院の張宇澄氏(研究発表テーマ:通訳者としてのプロ意識の生む通訳者の存在価値とは―中・日通訳トレーナーの視点から―)を迎え、6月19日(土)19:30~21:30東洋大学3号館2階第2会議室で開催された。研究発表も意欲的であったが、質疑応答も活発に行なわれ、時間が足りないほどであった。張宇澄氏の発表概要は以下のようにまとめられるであろう。

 張宇澄氏の本研究発表は、国際化が進む現代にあって、「通訳」に当たる機会はますます多くなっているものの、通訳の理論的根拠をなす『通訳学』の研究がまだ不十分である現状を分析し、その確立を目指す意欲的な内容であった。張宇澄氏自信は中国語・日本語・英語に堪能な研究者であり、その長年に渡る実戦経験と教育経験および豊富な先行研究の分析に裏打ちされた理論は見事なものであった。

 張宇澄氏は、通訳の養成には「基礎訓練・体験訓練・実践訓練・実務訓練」の4段階が必要であるとし、これを支える『通訳学』については、「あり方」(役割・プロセス・適正)、構え方(事前準備・経過監視・事後反省)、「やり方」(訳し方:発音力・表現力・構成力・知識力などの言語の壁、関わり方:記憶力・常識力・技術力・感受力・思考力・調和力などの文化の壁)を内容とするものと考え、その理論を展開している。

 本発表で、張宇澄氏は、通訳者と翻訳者・バイリンガル・外国語学習者との差別化を明確にする必要のあることと、そこにスポットを当てることによって、「通訳サービス」のプロバイダーであると同時に「通訳プロダクト」のメーカーでもある通訳者の存在価値を確立し、「通訳者は異言語・異文化の間で直訳―意訳、略訳―補訳、静訳―動訳の二者択一を迫られる中で、常に状況に応じてどちらを選ぶかを的確に判断し、柔軟に対応することで、コミュケーター/伝達者の役割を果す」ことを明らかにした。

 月例会での研究発表を希望される会員は、題名と500字程度の要旨を添えて、電子メールまたは郵便で、日中対照言語学会のホームページまたは事務局へお申し込み下さい。

申込先:日中対照言語学会事務局  王学群
〒112-8606
東京都文京区白山5-28-20,東洋大学経営学部2号館21206号室

5.年会費納入・入会申込

※年間会費未納の会員におかれましては、至急お支払い願います。なお、行き違いがありましたならば、お詫び申し上げます。

※入会申し込み、学会費の納入も受け付けます。(社会人4000円、院生2000円)

※以上 文責 高橋弥守彦
 

Last-modified: 2013-12-07 (土) 12:41:27